なぜスピーチ会をするのか?
そう聞かれたことがあります。
元々は、僕自身が人前がとにかく苦手で、「人前で話す練習の場」を作りたいと思ったのがきっかけでした。
今は、別の目的もあります。
それが「話す・聴く・質問」の練習の場
僕が考える、コミュニケーション能力を決める大きな要素が、この3つだと思います。
長年、地域の活動を通じて、幅広い年齢層の方々との対話を通じて学んだこと、心理学で学んだこと。
そういった人との関わりの中から、僕が思うコミュニケーションで特に大切なことは、この3つだと考えています。
そしてもう一つ
そして「共通の目的を持った人が集う居場所」
それもあります。
スピーチ会は人前に慣れる場
スピーチ会では、基本、一人が前に出てスピーチをします。
ただ、それはあくまで一応です。
座ったまま話すのもいいですし、話さずに皆さんに質問を求めるでもいいですし、話すにしても5分使わずに数秒だけ話すでもいいんです。
「こうでないといけない」というものはありません。
一番の目的は「人前に慣れる場」です。
その経験の場です。
スピーチ会は「話す・聴く・質問」の練習の場
僕が思うコミュニケーションで大切な3つの要素。
それが「話す・聴く・質問する」
スピーチをするわけですから、「話す」ことは経験になると思っていました。
数回スピーチ会をしてきて感じたのは、皆さんが優しく聞いてくれてたり、質問をどんどんしてくれると、僕自身も、この「聴く」と「質問する」ということを大切にするようになってきました。
僕が話をする時、すごく話しやすいと感じてるのですが、それは皆さんが、柔らかく優しく聴いてくれてるからなんだろうと思います。
他の場で話をする時、自治会とかが多いですが、とんでもなく険しい顔で僕の話を聴いてる人がいます。
やっぱり話しづらいですし、出来るだけその人は見ずに話そうと思います。
スピーチ会の時に、どうすれば「話してる方が話しやすいか」を意識するようになりました。
自分が話す時は「話す練習」を、自分が聴いてる時は「聴き方の練習」が出来てるなと感じます。
そして、話し終わったら、次は質問の時間です。
お話しした内容について、皆さんから質問を受け付けます。
その質問の時間が、とても大切な時間だと感じています。
「質問を後でする」ということを頭に入れて話を聴く習慣がついてきた気がします。
集中して話を聴いていないと、なかなか質問も浮かんできません。
的確な質問をしないといけないということはありませんので、とにかく何か質問をしてみる。
それでも十分だと思います。
話し、聴き、質問する。
この3つの経験できる場所として、スピーチ会を続けていきたいと思います。
居場所としてのスピーチ会
スピーチ会には色々な方が来られます。
「スピーチが上手くなりたい」「あがり症を治したい」「人前で緊張せずに話したい」
皆さんそれぞれの目的がありますが、共通していることがあります。
それは
人前に慣れたい
という思いです。
人前に出るとなると緊張します。緊張するのは、その人前にでる時間だけでなく、「人前に出ると分かった時」から緊張が始まります。
その時間を楽しめる人はいいのですが、僕の場合は、人前で話すことが決まった時から、実際に人前で話す時まで憂鬱が続いていました。
やっぱり辛かったです。
ですので、人の前に出ることが、そして人前で話す事が、楽しいことだと思えたらいいなと思います。
そのためにも、スピーチ会を楽しい時間を過ごせる場にしたいですし、一つの居場所として、「人前に慣れたい人が集まる場、人前で楽しく話せるようになりたい人が集まる場」としていきたいと思います。
参加された皆さん同士で、「緊張」や「スピーチ」や「あがり症」のことを、ざっくばらんに話せるような場所になれたら、次第に克服できていきそうな気がします。
人前で話すコツは知識と場数
今日の時点で僕が思う「人前で話すコツ」です。
それは、まず「知識を得て自分なりのコツを作る」ということです。
場数だけ重ねても、効率が悪いと思います。
一つ一つ、自信を積み上げていくためにも、「自分なりのコツ」を作るのが本当のコツだと思うようになってきました。
「スピーチの時にどこを見るか?」
それを僕なりに決めています。
「笑顔で聴いてくれそうな人だけを見て話し始める」
そう決めています。
皆さんもそうなのか、僕だけなのか分かりませんが、人前に出て最初の10秒くらいが一番緊張します。
たくさんの目がこっちを向いてるのを見ると、一気に緊張します。
ですので、最低でもその10秒間は、完全にウエルカムな人だけを見るようにしています。
その10秒間に、ものすごく険しい顔をしている人を見てしまうと、いっきに緊張が押し寄せてくるからです。
この方法は僕が決めてるコツですが、誰にでも効果があるかは分かりません。
自分なりに一つずつ、人前に出る時のコツを作っていくのがいいのではと思います。