私の胃にピロリ菌がいて、胃粘膜の萎縮も疑われる状態であることは『5つのがん検診結果とピロリ菌除菌の件・苦しくない胃カメラなら大丈夫?』でも詳しく記載しましたが、遂にピロリ菌を除菌するために胃カメラを飲んで来ました。
ピロリ菌の除菌方法は、1週間の服薬で完了するという至ってシンプルなものですが、その薬を出してもらうのにはどうしても胃カメラでの検査が必要になります。
医者の話によると内視鏡での検査で「この患者にはピロリ菌の除菌が必要」という診断をしないと、薬を出せないらしいのです。
1週間抗生物質を服薬してから1か月後に再度検査をして、ピロリ菌が除菌されたかどうか調べます。
この時の検査方法は胃カメラではなく『尿素呼気試験』というもので、検査用の薬を飲んで吐き出された息を調べる検査をするようです。
また、1度目(1週間)の服薬で完全除菌できる割合は8~9割程度らしく、1度目で除菌できなければ2度目の服薬をすることになります。
費用の面で言うと、保険が適用されるのは2度目までらしく、3度目以降は自費になるようです。
苦しくない胃カメラが存在する?!
さて、以前鼻からの胃カメラで悶絶体験をして二度と胃カメラは飲まない!と決めたにも関わらず今回内視鏡検査を受けようと思ったのは、麻酔を使っての内視鏡検査は全然苦しくないとの情報がどうやら本当らしいと知ったからです。
実際、友人も麻酔を使用しての胃カメラを受けて「全然へっちゃらだったよ!」と言っていたし、年齢を重ねてそろそろ本気でメンテナンスしないと大変な事になりそうだという危機感から、今回思い切って内視鏡検査を受けることにしました。
内視鏡検査の手順
検査の前夜は、消化の良い物を食べるように指示されました。
また21時以降の飲食は一切なし。
当日は検査の15分前には受付するように、という指示でした。
前回の受診時、説明を受けて渡された『同意書』を提出し、簡単な検査の説明と注意点を聞きました。
同意書の内容には、内視鏡操作によって0.007%の確率で出血が起こったり胃や腸に穴が開く、薬剤によるアレルギーなどの症状が出る事があり、0.00045%の確率で死亡することもあるということ、また麻酔(鎮静剤)の使用により呼吸抑制、血圧低下、不整脈などが偶発される確率が0.025%、死亡率は0.0016%とされること、などを知った上で検査に同意します、というものでした。
胃カメラで死亡することや偶発症があることを初めて知り、ちょっとだけ動揺しました(^^;
いよいよ検査室の隣の部屋のリクライニングチェアに移動し、看護師さんによる準備が始まります。
①胃内の泡を消すシロップを飲みます
小さな紙コップに入れられた薬は、やや白濁しており甘くも苦くもない液体でした。これは何てことありません。
②ゼリー状の麻酔薬でのどを麻酔します
針のついていない注射器で、薄いピンク色のジェル状の薬をのどの奥に注入されます。これを飲み込まず5分後に吐き出します。
苦みを感じるジェルで、注入して1~2分後くらいから喉がしびれるような感覚に襲われます。のどの奥に物が入った状態で辛抱する、という罰ゲーム的な状態が思ったよりしんどかったです(><;
③鎮静剤(麻酔)注射を腕につなげる
いきなり麻酔の注射をするのかと思いきや、注射針が腕につながった状態をサージカルテープで固定するだけでした。
麻酔液は診察台に上がってから注入されたようです。
④検査室に移動して、左を下にして横になる
いよいよ検査室に入りました。左腕に注射針が繋がった状態で診察台に上がり、左を下にして横になります。
上になった右腕で血圧を測られました。
口には筒状のマウスピースを加えさせられます。
気づかない間に終了した内視鏡検査
そこから私の意識はぷっつりと切れています。
恐らく、このタイミングで麻酔液を注入されたのだと思います。
気がつけば最初の準備で通された検査室隣の部屋のリクライニングチェアで眠っていました。
「30分ほど休憩されましたが、いかがですか?」
「へ?・・・検査は終わったのですか?」
「はい(^^」
「ここまでどうやって移動したんですか?」
「ご自身で歩いて(^^」
なにーーっ!!!!Σ(@Д@;))
なんと、意識の全くない状態で私は移動して30分ほど眠り込んでいました。
検査されたことすら全く記憶がなく、眠っている自覚もなく・・・
麻酔とは、どれほど恐ろしい効き目なんだっ!!
腕を見ると、診察前につけられた注射器の液体が半分に減っていました。
つまり、倍量でないと効果のない人も中にはいる、という事っ?!
いやー・・・自分でもびっくりしました。
「へっちゃらよ!」とは聞いていましたが、へっちゃらどころか胃カメラが体内に入ったことに気づかないって・・・
衝撃的な体験でした。
胃カメラの診察結果
その後、診察室にて担当医より内視鏡検査の結果を聞かされました。
「特にガンなどの腫瘍もありませんでした。
それでは1週間ピロリ菌をやっつける薬を飲んでもらって、約1か月後に再度診察を受けてください。」
ヨカッターヾ(〃^∇^)ノ
ひとまずホッとしました。
ピロリ菌除菌の薬
という事で、薬局にて1週間分の薬(処方箋)をもらいました。
薬の種類は4つ。
タケキャブ錠 20mg
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃酸の逆流による食道炎を改善する、ほかの薬と併用してヘリコバクター、ピロリの除菌に用いる薬
胃酸の分泌に働く酵素の作用を抑えて、強力に胃酸の分泌を抑制する
サワシリンカプセル250 250mg
細菌による感染症を治療する抗生物質
ほかの薬と併用して胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバクター、ピロリの除菌にも用いる
細菌の細胞壁合成を阻害することにより、細菌の増殖を抑える
クラリスロマイシン錠200「MEEK」
細菌による感染症を治療する抗生物質
非結核性抗酸菌症(MAC症を含む)や、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ感染症にも用いる
細菌の生育に必要なたんぱく質合成を阻害する
ミヤBM錠
腸の調子を整え、下痢などを改善する薬
腸内の有害な菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えることにより、整腸作用を示す
胃酸でも死なない強いピロリ菌をやっつけるための強い薬なので、下痢をすることが多いらしい。
その為ミヤMB錠という整腸の薬も含まれるのだと。
薬を飲んで起こった体調の変化、副作用
胃カメラの際に胃に空気が入る事でお腹が張ったり嘔気(えずき)が続いたりすることがある、と最初にもらった注意書きにも書いていましたが、ゲップやおならが頻繁に出ます。
また、軽いお腹の痛みが頻発、ゲップ、便秘になってます。
強い抗生物質が腸内の善玉菌も悪玉菌も皆やっつけてしまうため便秘になることがあるようですが、このまま便通がなく長期間腸内に便が滞在すると更に菌が増殖して、ほかの病気を起こしかねないというのです!ヤバッ(((@Д@;;)))
本当は、ピロリ除菌の薬を飲みだす前に十分に腸内環境を整え、ベストな状態から服薬し始めるのが理想だそうです。
そんなコト知らなかったから、がっつり便秘やん・・・
抗生物質と一緒に服用しているミヤMB錠という薬は、下痢にも便秘にも効くらしいのですが・・・ゲップばかり出て、下からは何も出ず、お腹が苦しい・・・
とにかくこのまま便秘が続くのは良くないので、乳酸菌サプリを飲んだり食物繊維が豊富な野菜をたっぷり摂るように心がけてみます。
とりあえずあと半分、薬を最後まで飲みきって、効果が出るのを待ちたいと思います。
次は1ヶ月半後の尿素呼気試験での治療結果診察になります。