人前で話す時の緊張を減らすコツは暗示のかけ方を変える

人前で話す時の緊張を減らすコツは暗示のかけ方を変える!400人の前で無事話せたのは言葉を変えたから

アマノ

今度の挨拶が不安。緊張するから対策しておこう。

数日前のこと。

400人ほどがあつまる地域の活動で、最後の挨拶をすることになっていました。

実際はもっと多かったと思います。大半は子供ですが、大人も100人ほどはいたのかな。

結果的には、無事、締めの挨拶は出来ました。緊張はしましたが。

今回の人前での挨拶にあたり、ちょっとした考え方のコツというか、自分の中で、ちょっと前進したなってことがあったので、まとめておきます。

「緊張するから」ってのがポイントだね♪

理想象

3年前のスピーチでの苦い思い出

3年ほど前に、PTAの関係で200人ほどの前で少し話をしたことがあるのですが、その時は、頭が真っ白になって声が震えてしまいました。

何とか話きりましたが、1分ほどのスピーチだったその時ことは、苦くて、思い出したくもない記憶です。

たった1分、それも当たり障りのないスピーチ。それなのに。

ちょうどその頃、自治会の会長をしてたので、数十人ほどの前で話す機会はありました。

人前で話すことは嫌いではなく、むしろ楽しいなと感じることもあったくらいです。

それなのに、頭が真っ白になるほどの緊張。

その頃から、「なぜ、激しく緊張する時と、ほとんど緊張しない時があるのか?」という疑問が生まれました。

スピーチやプレゼンや緊張の本を、読み漁る世になったのは、その頃からだったと思います。

その答えはわからないままでしたが、読書会に参加したり、主催したり、スピーチ会を開催したりして、人前で話す機会が増えるにつれ、人前での緊張はましにはなってきてたと思います。

ただ、今回はのスピーチは、今までより圧倒的に数が多い400人以上。

1ヶ月以上前から緊張が続いていました。

「緊張する自分」という暗示

今回のスピーチの10日ほど前のことだったと思います。

あるブログで見かけた言葉です。

「緊張しないようにしよう」と思うのではなく、「楽しみだな、ワクワクするな」と思うようにしましょう。

という言葉でした。

「緊張しないでおこうと思えば思うほど、緊張してる自分を意識してしまう」

そういえば、僕は、自分のことをこんなふうに決め付けたり、こんなふうになりたいと思っていました。

自分の思いこみ

  • 子供の頃は人見知りが激しかった
  • 20代の頃は少ない人数でも緊張して声が震えてた
  • 30代になっても人付き合いは苦手
  • 40代になっても人前での緊張がひどい
  • どうにか緊張せずに話せる方法を知りたい
  • 緊張せずにスピーチするには場数が必用だ
  • 絶対に遅刻をしてはいけない
  • 待ち合わせには一番に着く

僕にとって「人前」とは「恐怖」だったんです。

人前に出るというのは、怖いこと。それをかなり強く思っていました。

数年前に、スピーチやプレゼンの本を読み出してからも、「僕は緊張が激しいから、こういう本を読んで知識を身につけよう」と。

つまり「僕は緊張が激しい」というのが前提にあり、いつも「僕=緊張する」と自分に暗示をかけてたんだと思います。

そういえば、暗示や思い込みが、いかに人の身体に影響を与えるか。思い当たる経験が子供の頃にあります。

骨折の経験を思い出した途端に身体に変化が

僕が高校生の時のこと。

体育の授業で、バック転をする、という授業がありました。

2人1組で、一人は補助。

僕は運動がそこそこ好きだったので、1回目の授業で、そこそこ出来るようになりました。

補助は必要でしたが、出来てたほうだと思います。

その数日後、バック転のテストがありました。

1回目に、そこそこ出来るようになってのたで、僕は何の不安もありましたでした。

そのテストの前、体育の授業が始まってすぐに、体育館の中を軽くジョギングしたり、準備体操をする時間があったんです。

そこで僕は一緒にジョギングしてた同級生にこんな話をしました。

「小学生の頃にね、サッカーゴールにぶらさがってて、ゆらゆらしてたの。ちょうど足が前のほうにあがってる時に手を離してしまって、背中から落ちて。その時に左手をついて骨折してしまったんよ。」

なぜ骨折の話しになったのかは忘れましたが、誰にその話をしたかは覚えています。

バック転のテストが始まりました。

前回と同じようにしようとしたのですが、後ろに飛んだ瞬間に、身体をひねろうとしてしまうんです。何回やっても。

完全に無意識です。

何回やっても、前回と同じように飛べることはありませんでした。

骨折をした時のことを思い出したからとしか、考えられません。

つまり「背中から落ちて骨折する⇒受身を取らなければ」と、繋がったのだと思います。

自分からの暗示と他者からの暗示

全く同じなのか分かりませんが、僕は長年、「自分は緊張する」と思い込んでいました。

そして妻からも「パパは緊張タイプやから」とか「パパは身体が硬くてガチガチになってるから運動前はストレッチはしておき」みたいなことを何年も前から言われていたんです。

「楽しみだな、ワクワクするな」

その言葉を見つけてから、僕は考え方を変えてみました。

例えば、僕は人前で足が震えたりもありましたから、3週間ほど前から「スクワット」をするようにしていました。

その時は「(緊張がましになるように)スクワットを続けよう」という思いがあったんです。

前提として「僕は緊張する」というのがあってね。

だから、変えたんです。

「(人前で話すのが楽しみだから)スクワットを続けよう」というふうにね。

「緊張するから⇒楽しみだから、ワクワクするから」というふうに変えたんです。

人前で話すコツは暗示を変えること

もちろんこれで、人前で全く緊張しなくなるわけではありませんが、今回の400人以上の前で、話せたのも、この思い込みを変えたからだと思います。

やっぱり緊張はしていましたが、それより「楽しみ」という思いが勝ってました。

早口になってしまってたのは反省ですが、声が震えることもなく、足が震えることもなく終えれたので、大きな自信に繋がりました。

これは人前で話すコツでもありますが、どんな悩みにも繋がる気がします。

例えば「あがり症」や「人見知り」や「コミュ障」でもそう。

「自分はあがり症だ、自分は人見知りだ、自分はコミュ障だ。」

そう自分で思い続けたり、誰かに言われ続けていくと、どんどんその状態が加速していく。

最近そう感じています。それは自分でもそうですし、周りの人を見ててもそう思います。

憧れの人を見つけることの大切さ

最近、実用書(ビジネス書)を読むときに、「ノウハウ」が書かれている本はあまり読まなくなりました。

どういう本を読んでいるかというと、「人」の本です。

僕が憧れている人が書いた本だったり、その人について書かれている本です。

例えば、「あんなふうなスピーチができたらいいな」とか「あんなふうなコミュニケーションが取れるようになりたいな」と思ったとして。

今まででしたら「スピーチの方法」や「コミュニケーション能力を上げる方法」とうい本を選んでいました。

そうではなく、「スピーチが上手な人」や「コミュニケーションが素敵な人」の本を読むようになりました。

そして、その人のバックボーンというか、なぜその人はそんな素敵なのかを知りたくなったんです。

僕もそうなりたい。

真似ることから始めようかなと思うようなりました。

憧れの人を見つけて、そうなるために出来る小さなことを積み重ねていくイメージです。

人前で話す練習「スピーチ会」で小さな積み重ね

練習の場ですから、決して誰かからダメだしを受けることはありません。

もちろん、ご本人が希望すれば、皆さんからの意見、改善したほうがいい点、アドバイスをもらうことは出来ます。

ただ、一方的に、「ダメダメ」みたいな批判はされません。

僕が以前に参加した「パブリックスピーキング」の体験セミナーで、皆さん一回目のスピーチは元気よく発表してたのに、2回目の発表後に、たらふるダメだしを受けて、3回目はみんな声が小さくなってたんです、明らかにね。

僕が思うに、きっとそういうダメだしを受ける機会が増えすぎると、自信をなくしてしまうと思います。

僕も声は小さくなってたと思います。

「楽しいな」「ワクワクするな」「だから人前で話したいな」「だから練習しよう」

そういう意識を持つことで、人前で話すのもスピーチもプレゼンも上手になってくると思います。

ただ、これは緊張のことであって、話す内容が人を惹きつけるかどうかはまた別の話しです。

僕はまだそこの域には達してなくて、適度な緊張で話せるようになってきたという段階です。

そこがクリアできたら、どうすれば、「楽しいお話」「役立つお話し」と思いながら聴いてもらえるか?というステップに進める気がします。

皆さんに楽しんでもらえるように、今から僕が話すスピーチ内容を決めていきます。

承認されている空間で過ごすことで、「また挑戦しよう」と思えるんだと思います。それがセキュアベース(安全基地)です。スピーチ会もそのような空間になればいいなと思っています。

自分に自信を持てるか、完全に自信を失ってしまうかは、その人がかかわる環境も大きく影響すると思います。

僕自身も、誰かに声をかける時、特に家族にそうですが、否定的な決め付けはやめておこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。