がん予防に効果ある?ブロッコリースーパースプラウト

がんに対する強い恐怖心があります。

2年前に父に初期の肺がんが見つかり、手術をしました。

その後しばらくは元気に過ごしていましたが、1年半後に骨への転移が見つかりました。

父は、医師が薦めた抗がん剤治療を拒みました。

放射線治療と痛み止めの服用でしばらく様子をみていましたが、3か月前に肺炎を起こし入院。

その後はほぼ寝たきりで、いつお見舞いに行っても痛がっていました。それは、側にいる方もかなり辛い状況でした。

ある医師が書いた本で『ガンは抗わなければ痛くない』と書かれていたのを信じて父の抗がん剤治療をしない決断に賛同したのですが、痛み止めを服用してもひどく痛がり苦しむ父を見て改めてその本の内容は虚偽だと確信しました。

がんの痛みに何か月も苦しみ続ける父の姿を目の当たりにし、『ガンにはなりたくない』と強い恐怖心を抱くようになりました。

私はピロリ菌保有者=胃がん予備軍

がんと言えば、今や日本人の2人に1人が患い、3人に1人はがんで死亡している病気です。

私自身、数年前に受けた健康診断で胃がんの原因とされるピロリ菌の検査にひっかかり、恐らく自分はピロリ菌保有者であると認識しています。

しかしピロリ菌に感染していても、薬の服用で痛みもなく簡単に治癒すると友人から聞き、すぐに近所の胃腸科を探して受診しました。

「ピロリ菌を保有している恐れがあるらしいので薬をください」と申し出たのですが、医師からは薬を渡す為には胃カメラを飲んで精密な検査が必要だ、と言われ、どうしても胃カメラが苦手な私は検査の予約日寸前にドタキャンする、という大人げない事をしてしまいました。

以前、強烈な胃痛に苦しんでいた時、当時最先端と言われる鼻から入れるタイプの胃カメラの検査を受けたことがあるのですが、その検査の苦しいこと苦しいこと!

苦し過ぎて本当に気がおかしくなりそうでした。

その経験から「二度と胃カメラは飲まない!」と決心したのですが・・・その数年後にピロリ菌が見つかると言う不運。

あれから4~5年は経過しましたが、未だに胃カメラに恐れをなして病院に行けていないという現実です。

いつか何とかしないと、と思いつつ、時間だけが経過していたのですが、最近『ブロッコリースプラウトがピロリ菌の除去作用がある』という朗報を耳にし、とにかく胃カメラ回避の一念で毎日の食事にブロッコリースーパースプラ ウトを加えるようにしました。

これで何とかピロリ菌を除去し、ガンを予防できれば!と、希望が見えてきました。

がん、コワいからね・・・

スプラウトとは何?

では、そもそも“スプラウト”とは何なのでしょうか。

スプラウトとは、発芽野菜(発芽直前の植物の新芽)を言います。

主に穀類、豆類、野菜の種子を人為的に発芽させた新芽であり、これから大きく育つための栄養を豊富に含んだ植物の赤ちゃんと言ったところです。|

カイワレ大根やモヤシ、豆苗などが一般的に広く認知されている“スプラウト”の一種ですが、他にもスプラウトにはブロッコリー、レッドキャベツ、マスタード、クレス、ソバ、ひまわり、大豆、そば、ブラックマッペ、アルファルファ、ゴマなどもあり、それぞれに含まれる栄養成分や期待できる予防効果も少しずつ違います。

しかしカイワレ大根やもやし、豆苗、ブロッコリースプラウトくらいは私たちが日常利用するような一般的なスーパーで取扱いはありますが、全ての種類を取り揃えているお店なんてのは滅多にないんじゃないでしょうか。(もしかしたら、私が今までよく注意して見ていなかっただけで、店頭には昔から並んでいたスプラウトがあるのかも知れませんが)

とりわけブロッコリーのスプラウトはがんを予防する効果が極めて高い、と近年大変注目されています。

ブロッコリーに含まれる辛み成分(イオウ化合物:イソチオシアネート)が体内に入る(噛みつぶす)と『スルフォラファン』という物質に変化する(生成される)のですが、このスルフォラファンが肝臓の解毒酵素の働きを高め、発がん物質を無毒化して体外に排出する作用、つまり発がん抑制効果がある事が明らかにされています。

ブロッコリースプラウトとブロッコリースーパースプラウトの違いは?

ブロッコリースプラウトは、発芽から7~10日目の新芽。

ブロッコリースーパースプラウトは、発芽から3日目の新芽です。

どちらも豊富な栄養は含まれておりますが、一番の違いは有用成分スルフォラファンの含有量です。

スルフォラファンと言えば、肝臓の解毒酵素の働きを高め、食品中の発がん物質を無毒化して体外に排出する作用があり、がん予防に一番効果があると言われる成分です。

スルフォラファンは成熟ブロッコリーにも含まれているのですが、ブロッコリースプラウト(発芽前の新芽)になると成熟ブロッコリーの8~10倍もの量になります。

更に発芽後3日目までのスプラウト『スーパースプラウト』になるとスルフォラファンの量が成熟ブロッコリーの20~50倍にもなります。

店頭での販売価格も、スーパースプラウトの方が100円ほど高く売られています。

どんな成分が入っているの?

ブロッコリー及びブロッコリースプラウト、スーパースプラウトに含まれる有効成分とその働き

<ビタミン類>

■脂溶性

カロテン(カロチン:ビタミンA前駆体):皮膚や粘膜を丈夫にする、網膜の色素成分、発育促進、免疫力の強化、抗酸化作用

ビタミンE:抗酸化作用、老化防止、筋肉・生殖機能の保持

ビタミンK:血液を凝固させる物質を生成、カルシウムの吸収促進

■水溶性

ビタミンB1:糖質の代謝を促進、神経系機能の保持

ビタミンB2:抗酸化作用、皮膚・粘膜・目の健康保持、成長促進用

ビタミンB6:タンパク質や脂質の代謝促進、神経伝達物質の合成、免疫機能の改善

ビタミンC:抗酸化作用、コラーゲンの生成促進、免疫力の強化

ナイアシン:脳や神経・胃腸の働きを正常に保つ、コレステロール低減

パントテン酸:糖質やタンパク質の代謝促進、脂肪酸の活性化

葉酸:タンパク質の代謝促進、貧血防止、整腸作用、抗腫瘍作用

<ミネラル>

カルシウム:骨や歯の形成、心臓・筋肉・神経の機能を調整

マグネシウム:糖質・タンパク質の代謝促進、カルシウムやカリウムの作用を調整、神経の興奮を抑える

鉄:赤血球の色素成分(ヘモグロビン)の材料、筋肉・肝臓の機能保持

銅:赤血球の色素成分の合成材料、鉄分の吸収促進、コレステロールの排出

ナトリウム:細胞や組織の働きを調整、体内の水分バランスを調整

カリウム:細胞や組織の働きを調整、水分バランスを調整、ナトリウムの排泄、糖質の代謝促進

マンガン:タンパク質の代謝促進、酵素を形成、甲状腺ホルモンの生成、イライラを鎮静

リン:骨の形成を助ける酵素の材料、カルシウムのバランスを調整、糖質の代謝促進

亜鉛:糖質やタンパク質の代謝促進、ホルモンの合成、味覚・生殖器官などの発達に関与

<食物繊維>

血糖・コレステロールを低減、腸内細胞(善玉菌)を増加、便通の改善

ブロッコリー以外のスプラウトの有効成分

<カイワレ大根>

ラディッシュ(大根)のスプラウト

イソチオシアネート:解毒、抗酸化、殺菌、メラトニンの生成促進、

ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、鉄分、リン

<レッドキャベツ(紫甘藍:しかんらん)>

ビタミンC、カロチン、カリウム、

ビタミンU(キャベジン):胃や十二指腸潰瘍の改善

<クレス(コショウソウ)>

クレソンンの一種、栄養成分の代謝や胃液の分泌促進、利尿作用や胆汁の分泌促進、赤血球の形成促進

ビタミンE、カロチン、ビタミンB1、ビタミンK、鉄分、葉緑素(クロロフィル)、イオウ化合物、精油

<マスタード>

カラシナ(洋ガラシ)のスプラウト

湿疹などの皮膚病、腸内細菌(善玉菌)の増殖・活性化、血液の浄化作用、抗菌作用

貼り薬(湿布薬)として→神経痛、火傷(やけど)、肺炎の炎症抑制、腰痛・打ち身・痛風

ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、酵素類、ホルモン

ブロッコリー及びブロッコリースプラウト、スーパースプラウトに特異的に含まれ、かつ重要な機能性物質とその働き
イソチオシアネート(スルフォラファン):解毒酵素の働きを助け、腫瘍の形成を抑制、抗酸化作用に関与

ポリフェノール(ケルセチン):抗酸化作用

インドール(インドール酢酸):発がん物質の解毒作用

ステロール:腫瘍の形成を抑制

クロロフィル(葉緑素):発がん物質の解毒作用、血液の浄化、炎症の抑制、血圧の調整

グルタチオン:活性酸素を無毒化する酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ)の働きを助ける

あくまで私調べです。効果があるとか、それは分かりませんが、注目してる一つです。